ローンやクレジットカードの審査 > 悪徳業者に騙されないために > 社会問題化してきた「ショッピング枠の現金化」

社会問題化してきた「ショッピング枠の現金化」

ここまで、クレジットカードを作りたくても作れない方、お金を借りたくても借りられない方が馴されてしまうケースを紹介してきました。が、すでにカードを手にしている人たちにも”魔の手゛は伸びてきています。

ニュースなどでも何度となく報じられている「ショッピング枠の現金化」がその最たるケースでしょう。

すでにキャッシング枠を使い切ってしまった、もしくは最初から設定していなかった方が、どうしても現金が欲しいとなった時、つけ込まれやすいのが「ショッピング枠の現金化」、この手口です。

たとえば、あなたのショッピング枠が30万円残っていたとします。そこで現金化してくれるという業者を訪ねると、その場で30万円分の買い物をさせられます。

昔は、カメラだったり、テレビだったりと、実際に買い物をさせ、それを現金で下取りするという手法が主流でした(ただし購入金額の60~70%程度の値段になります)。

今ではその方法が巧妙化され、業者自体が商品を販売する名目で行うことが多くなりました。これにより、現金を手に入れるまでの流れが簡素化されています。

商品の販売といっても実態があるわけではありません。「30万円を出してオモチヤの指輪やパチンコ玉ひとつを買う」という形を取ったり、そもそも商品自体渡されないケースもあるようです。

結果、販売業者はカード会社に30万円の請求をします。

あなたは買取り業者から買取りの代金として20~25万円程度の現金を渡されるわけです。ひとつひとつの取引を見ると、あなたが販売業者から物を買って、カード会社にその金額を立て替えてもらうわけですから、法的には問題がないというのが業者側の言い分です。あなたにとってはずいぷんと高い金利(年間の金利が数百パーセントを超える暴利になります)を払って現金を工面したのと同じことになっています。しかし、どうしても今すぐお金が必要な人は、ついつい現金化してしまうようです。

その誘惑に心が揺れたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか? しかし、絶対にショッピング枠を現金化してはいけません。

なんとなく商談が成立しているように見えるので、現金化したほうも、ほとんど被害者意識を持たないのがこのシステムの巧妙なところです。しかし、実際には法外な金利を業者に支払っていることになります。そして、30万円のショッピングを割賦で行ったのですから、さらに借金の額は利息も含めて急激に増加しています。

ありえない取引(30万円でオモチヤを購入)をしていることも、これはカード会社との契約に違反していることになります。つまりこのことが明るみに出たら、カードを停止されても仕方がないのです。「バレない」という気持ちがあるのかもしれませんが、絶対に手を出してはいけません。

これまで、グレーと言われてきたこの商法ですが、最近は業者サイドが捜査機関に摘発されるケースが出てきました。警察もマスコミも警鐘の意味を込めて、摘発時には大々的に報道しています。ショッピング枠の現金化業者の行為は犯罪です。

あなたも、結果としてカードを失えば、当然、信用情報にもキズがつきます。わずかな現金を得るために、大きな代償を支払うことになることを肝に命じてください。