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奨学金返済の延滞はブラックリストに

ここまで読んでみて、こんな感想を抱いた方もいるかもしれません。

「結局、クレジットカードを作ったり、消費者金融を利用したりさえしなければ、ブラックリストに載ることはないんだ」

そうですね。たしかに大きな間違いとまでは言えません(第一章で説明したように「ホワイト」によるデメリットは生じる可能性はありますが)。しかし、その考え方にはちょっとした落とし穴があるのです。

それは、学生時代に利用した「奨学金」です。未払い問題のニュースもよく流れていますが、これを見てドキッとされる方は要注意です。

奨学金は、「なんとなく取り立てが厳しくない」というイメージがあるのでしょうか。返済を怠って、支払いが長期にわたって滞ってしまう人が多いと言われています。「独立法人 日本学生支援機構」も非常に手を焼いていたようですが、実は、同機構は、平成20年から信用情報機関に加盟し、これまで以上に督促・返還請求に力を注ぐようになつたのです。初めに申し上げた意味がもうおわかりいただけますね?

同機構が信用情報機関に加盟したということは、奨学金の返済が延滞した場合でも、その事実が事故情報として登録されるようになったということです。

現状では「3ヶ月以上、延滞が続いた場合に登録する」という基準を設けているようで、クレジットカードなどと比べると、いささか基準が緩くなってはいます。しかし、「カードを1枚も所持していない」方でも、「奨学金」の返済に問題があればブラックリストに載ってしまう危険性が出てきたことは、重大な事実と言えそうです。

「奨学金」も、延滞が長く続くと、業務を委託された債権回収会社から督促がかかり、それでも応じないと、最終的には裁判所に支払い督促の申し立てを出され、差し押さえなどの強制執行にあってしまうこともあります。

不況が長引き、生活が厳しい……となると、支払いが後回しにされがちな奨学金ですが、それが原因で、信用情報にキズをつける可能性があることは、理解していただきたいと思います。将来有望な後輩たちのためにも、これからも奨学金はしっかりと返済していきましょう。