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社会的信用と金銭的信用はイコールではない

結婚は必ずしもプラス査定にはなるとは限りません

もうひとつ、住宅ローンに関してよく聞く「世間の誤解」があります。

「結婚を控えているので、これを機にマイホームを購入したい。どうせなら入籍してから住宅ローンを申し込んだほうが有利ですよね? 結婚すれば社会的信用がアップするでしょうから……」

たしかに、一般的に「結婚している=社会的信用は高い」といったイメージがあるのかもしれません。

しかし、住宅ローンの審査に関して言えば、結婚は必ずしもプラス査定にはなるとは限りません。いや、むしろマイナス要因に捉えられることも多くあります。

これまで読んできて、「どんなに年収が高くても、支出が大きかったり、定期的な安定した収入が見込めなければ評価は低い」というのは、おわかりいただけたかと思います。まさに結婚することが、その評価を引き出しかねないのです。

独身時代は収入をまるまるひとりで使うことができますよね。「独身貴族」とはよくいったものです。

マイホームの購入を視野に入れる時には、独身であれば収入のすべてを自分のために使える、当然、経済的にもそれなりに余裕があるかと思われます。

しかし、結婚すると、収入は家族のために支出されます。家族の生活費としての支出は、奥さまが専業主婦となったり、出産や子育てが重なったり、子供が多くなったりするに従い、どんどん膨らんでいきます。光熱費や食費といったいわゆる生活費だけではありません。各種保険なども支払っていくわけですから、独身時代よりも毎月、財布から出ていくお金は大幅に増えていきます。

つまり、同じ年収をキーブしていても、結婚をすると支出が多くなるために、返済能力が下がったと判断されることがあるのです。結婚して、社会的信用度はアップしたかもしれませんが、ローンの審査基準となる経済的信用度はダウンしてしまう……そういったシビアな判断がありうるのです。そんなことも、しっかりと理解しておいてください。

「結婚すればローンの審査に通りやすくなる」という理解は間違っていることになります。もちろん、奥さまが結婚後も仕事を続け、それなりの収入も見込めるということでしたら、夫婦の収入を合算してローンを組むことにより、審査が通りやすくなることもあります。

そのあたりも結婚前におふたりでしっかりと話し合うとよいでしょう。もし結婚することで奥さまが仕事を辞めるというのであれば、結婚後のほうが、審査に通りにくくなると言えそうです。

女性がローン申し込みをする場合は、また話が変わってきます。独身の若い女性が不動産を購入しようとした場合、現在の収入が高くても、いつ結婚・妊娠して、仕事を辞めてしまうかわからないと判断されることがありえます。したがて、男女平等と言いたいところですが、男性と比べると女性のローン審査はいささか厳しくなることは否定できません。

また年齢が高くなってしまうと、当然のことながら、長期ローンを組みにくくなるため、こちらもまた厳しい状況になってきます。

過去、もしくは現在、大きな病気をしている場合も、これも残念ながら、団体信用生命保険(ローン返済中に死亡した場合、残債が精算される)に加入できないという理由があって、審査に通りにくくなってしまいます。

これまでの要素を合わせると、男性であれば、健康で、かつ収入が安定している若いうちがチャンスです。将来の人生設計プランをしっかりと立て、ご自分では「まだ少し早いかも」と思われるぐらいのタイミングで、マイホーム購入に向けて真剣に動き出すのがベターだと思います。






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