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同時期の申し込みに当落の差が出るのはなぜ?

A社はブラックリストに載っている自分でもカードが作れた

クレジットカード審査に対する疑問で、こういうものもよく聞きます。

「A社とB社にほぼ同時期に申し込みをしたのに、A社のカードは発行され、B社のほうは審査で落ちてしまった。まったく同じ条件で申し込んでいるのに、どうしてこんな差が生まれてくるの?」

実は、クレジットカードの審査基準は各社によってまちまちです。さらに担当者の裁量が入る可能性もあるので、一概に客観化・数値化することはできません。その点は消費者金融とはいささか違う部分でもあります。

正直なところ、クレジットカードの審査はブラックボックス化している部分があります。各社とも明確に当落の基準を公表しておらず、基本的なラインは同じだとしても、ばらつきがあることは否めません。当落選付近にいる方の処遇に関しては、会社によって「当」も「落」もありえるといったところです。

そのような現状を踏まえれば、同日同時刻に同条件で2社にカードの申し込みをしても1社しかカードが発行されない、という事態は決して珍しいことではないのです。

こんなパターンも想定できます。

A社はカード事業を立ち上げたばかりで、とにかく新規のカード会員が欲しいので、ギリギリの人は審査を通過させようとしています。逆にB社は老舗で、経営や会員数に余裕があるので、無理をして審査を通すのはやめようと判断する
わけです。これによって結果に違いが出てきます。

あとは申し込みのタイミングもあるかもしれません。

これは実際に起こったケースなのですが、ここ最近、大幅な支払いの遅延があり、明らかに事故情報が残っているはずなのに、新規のカードが発行されたというケースがありました。

どうやらカード会社が信用情報機関にその方の事故情報を登録するまでに若干のタイムラグが生じたようで、偶然、その隙に契約が成立したようです。新しく作ったカードの担当者が信用情報機関を覗いた時は、まだ何も事故情報の登録がなかったので、なんら問題なく審査を通過したわけです。

もちろん、このようなケースでは、カード更新時にあらためて事故情報を確認されるので、更新がなされないという可能性が出てきます。また、新しいカードでも延滞を繰り返すようであれば、カード更新を待たずに事故情報を確認されて、カードを停止されてしまうという可能性もあります。

そういったレアなケースもありえるので、実際の審査の結果にばらつきがあったりするのです。いわば、何があっても不思議ではない、そんな世界です。

ここで重大な問題が生じるのですが、一件でもそのようなことがあると、「A社はブラックリストに載っている自分でもカードが作れた」とか、「A社は審査が甘い」といったような話が、ネット上でひとり歩きして、誤った情報として世間にはびこることになるのです。

今回のケースを見ればわかるように、審査が通ったとしても、その理由は事故情報登録のタイムラグだったわけですから、A社の審査は決して甘くはないわけでネット上の噂を信じてA社に申し込んだ人があっさり審査に落とされると、今度は、「A社は、ブラックリストに載っている人間がカードを作れるのに、正社員でブラックリストに載っていない自分が落とされた。特別な審査基準があるはずだ」などと轡き込むことでしょう。ますます「カード審査は謎だらけ」というイメージが付いてしまうわけです。

ここまで読んでいただければおわかりの通り、カード審査に「謎」などないのです。ご自身の信用情報を確認し、そこに事故情報が登録されていなければ、そのほかの不安材料がない限り審査は通りやすい。仮に事故情報が登録されていれば、審査に通りにくい。ただし、その事故情報の内容にも左右される。ただそれだけのことなのです。そのことを理解いただいたうえで、カードの申し込みを考える際には、以下のことに特に留意しましょう。

  • 信用情報機関で自分の事故情報を確認して、最近の延滞などの記録が残っている間は新規の申し込みをしない
  • 短い期間に複数のカードを申し込まない
  • 自分の総借入額と年収をしっかりと把握する(「総量規制」にかかっていないか確認する)
  • キヤツシング枠を希望しない

これらの項目を頭に入れておいて、今、自分はクレジットカードを申し込んでも大丈夫なのか、本当にそのカードが必要なのか検討してみましょう。

カード会社の審査を待たずとも、審査に通るか否かの目安は、これらの項目を検討することによってある程度わかるはずです。仮に、最初から絶対通りそうにないとわかっていれば、いたずらに申し込みを繰り返してその履歴を残すことだけは、避けたほうがいいと言えるでしょう。






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