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なぜ消費者金融の融資枠はすぐに増えるのか?

なぜショッピング枠が広がるのか?

カードは使っていくうちに、利用可能粋が広がっていきます。

もちろん同じカードでも、クレジットカードの場合は、すぐにショッピング枠が大きく広がるわけではありません。

しかし消費者金融のカードであれば、あれよあれよという間に粋が広がっていくケースが多いのです。早い方だと、契約してから数ヶ月後には、「現在のご利用可能額を○万円に広げることができますが、どうされますか?」という連絡が携帯電話にくるようです。

カードを作ってからそんなに期間が経っていないのに、なぜ利用可能枠が広がるのか? 信用がアップするのか? と疑問に感じつつも、ほとんどの方が断らずに増枠を受け入れてしまうようです。

しかし、気を付けてください。私たち弁護士のリサーチによると、実はこれが多重債務への第一歩だった、と振り返る方が非常に多いのです。

具体的な例を紹介しましょう。

ある方は初めて消費者金融に申し込んだ際、審査を通過して50万円の融資を受けました。普通のサラリーマンの方で、ほかの貸金業者からの借入れがないのであれば、これは妥当なラインだと思います。

ところがなんと、わずか3ヶ月後に融資枠が200万円にまで広がったと言います。

最初はそんなに融資枠はいらないと思いつつも、担当者から「それだけ信用があるのですし、いつまとまったお金が必要になるかわからないのですから、枠だけでも広げておくとよいですよ」と言われて、たしかに有利はあっても不利はない、となんとなく受け入れてしまったそうです。正直、当時は200万円も遣うなんて想像もしていなかったとのことです。

しかし、ATMで簡単に借入れできるので、気が付いたら、使いたい時に銀行の口座から貯金を下ろすような感覚で利用するようになっていて、1年も経たないうちに限度額いっぱいまで利用してしまった―このエピソードを読んで、「私の経験と同じだ……」と思った方もいるかもしれません。 今は「総量規制」があるのでそう簡単に融資枠は広がりませんが、法律が改正される前には、こういった例がたくさんありました。

消費者金融サイドからすれば、他社からの借入れもなく、「当社からたくさん借りて、しっかり返してくれるお客さん」こそが一番利益が上がる有難い存在です。

そういうお得意さまを増やすために、わずか数ヶ月間の返済実績で大きく枠を広げていくのです。

しかし、それは本当の意味で信用がアップしたのではなく、むしろ借金を増額してしまうリスクを増やしたと言えるのです。

貸金業者側は、たくさん借りてもらいたい、という本心は言えないので、「信用」という言葉であなたの心をくすぐっているだけです。

「あなたは信用がある。不利なことはない」と言われれば、そのひとことで増枠を受け入れてしまう方も非常に多いのが実情です。

本当にアップしたのは信用ではなく借金の額なのですが、そんな事実もついつい見過ごしがちになってしまうのです。

50万円と200万円では、まったく経済事情が変わってきます。毎月の返済額も、負担せねばならない利息も大きく変わってきます。

金利の設定にもよりますが、ちょっと前のグレーソーン金利時代と言われる時代だと、200万円も借りていれば、月々の返済額は6万円を超える計算に。それだけ返済しても、驚くことに利息を返済しているだけで、元本はほとんど減りません。返済する期間はどんどん延び、その分、消費者金融サイドの利益が増大していくという関係がずっと続くわけです。

よく陥ってしまうのが、次のようなパターンです。

借金総額100万円を超えたあたりから、ご自身のお給料で月々返済していくのが厳しくなり、足りない部分は、余っている枠を使ってさらにお金を借り入れて返済にまわすというやり方。表面上はしっかりと返済しているように見えますが、実際には返済ができていないにもかかわらず、借入れ額を増額させてしまうのですから、翌月からの返済がさらに苦しくなるのは当然です。もちろん、毎月きちんと消費者金融に返済していれば、信用情報機関にはその記録しか残りません。

とすると、それなりの収入があれば、「十分に返済可能」と判断されて、ほかの消費者金融もお金を貸してくれる……なので、返済が苦しくなった場合には、ほかの金融機関から借り入れて返済に充てていく……ゝ」のように「借金を返済するために、新たな借金をする」といういわゆる自転車操業状態になり、その悪循環がどんどん加速し、ついには借金を支払えなくなる。こういった方が本当に多かったのです。

同じような経験をされた方、今まさに同じ経験されている方もいらっしゃるかもしれません。

多重債務に陥ってしまう理由の多くが、そうであったように、「利用粋が広がる=信用がアッブする=余裕ができる」という考え方を持つと非常に危険です。

現実は「利用粋が広がる=借金の額が増える」ということなのです。

また、ショッピング枠も、利用すれば借金と実質は変わらないことを決して忘れないでください。






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